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飛行機

                            美架得留 間野

 

   2016(平成28)年度も残すところ後数日。新しい2017(平成29)年度が4月から始まります。私にとって平成16年度は東京に行く回数が例年になく多かった1年でした。東京への交通機関は飛行機を利用していました。東京へ行く目的はフランシスコ会内の委員会の会議や集会が主でした。飛行機に乗る場合、山、海、空、雲、街、湖、雪等の景色を眺めるのがとても好きなので毎回窓側を予約します。また昼間とは違った夜景も好きで、特に東京湾を中心に広がる千葉と東京、そして旭川上空は光が点在して宝石を散りばめたように輝いています。

   以前、福岡へ行くために千歳空港から搭乗したことがありました。津軽海峡上空をさしかかった時、大きく旋回しているのがわかり「福岡に行く場合、旋回するのだ」と思っていると千歳空港に戻ってしまいました。機内でのお知らせには「千歳空港に戻ります」との事。それ以上は何も説明がないまま千歳で降ろされ、次便の東京行きに乗せられて羽田へ。羽田に着いてから事情を聴くと飛び立った後、前輪が格納されないために引き返したとの事でした。乗客に不安を与えないため直ぐに知らせないのだと理解はできますが、事情も分からず次便に乗せられ、時間も大きく遅らされる乗客にとってどうなのだろうと思いました。

   また、羽田から旭川に搭乗した際、旭川市内や美瑛、上富良野上空を3周したこともありました。理由は千歳周辺が吹雪のため千歳着の飛行機が降りられなくなり急遽旭川空港に変更し、そちらを優先したとの事でした。普段、飛ぶことがない上空を飛び、見ることができない景色を見ることができたのは私にとって楽しい空の旅になりました。

   旭川空港は風向きによって二通りの発着空路があります。旭川市内方面と富良野、美瑛方面。季節や時間によってどちらも甲乙つけがたい景色が眺めます。ただ、強風や吹雪等によって天候が悪化した時の離発着時はいつも生きた心地がしないですね。 

  17年度も飛行機に搭乗します。眼下の景色を眺めながら飛行機が落ちない事を祈りつつ約1時間半の空の旅を楽しみたいと思います。

​2026年9月巻頭言「すべてのいのちを守るための月間」

 今年の夏、久しぶりに登山をする時間を得ることができました。最北の島である利尻島で利尻山に登りました。天候にも恵まれ素晴らしい天気の中、北海道で唯一と言っていいヒグマの心配をしなくてもいい登山は、心も体も浄化してくれるような良い祈りの時間でした。さすがに最北に位置する山らしく、他の山では6月頃に見られる高山植物が、今最盛期を迎えるように咲き誇り、厳しい自然の中にこそ生きる場所を見いだした、小さくも美しい姿に神様の創造の妙を感じずにはいられません。

 美しい自然の感動もありながら、その反面に容赦ない自然災害もまたわたしたちは直面しています。熊本の地震災害、千葉県や石川県での豪雨災害。片や地震と渇水に苦しみ、片や雨が降りすぎて流され生活の場を追われる。災害は今やどこでいつ起こってもおかしくない様相を示しています。北海道においても、火山活動が活発になり有珠山や十勝岳はいつ噴火してもおかしくない状況であるし、冬になれば今までは降っていなかった地域に大雪が降って都市機能が混乱することも。この自然環境の変化に、わたしたちはいったい何ができるのでしょうか。自然の驚異の前には、ただ指をくわえて見つめるだけしかない気もしますが、特に温暖化という現象の責任は人間の活動にこそあるということを知るならば、決して何もできないことはないのかも知れません。

 教皇フランシスコか日本を訪れた際に掲げられたテーマ「すべてのいのちを守るため」を受け、日本の司教団は、教皇回勅「ラウダート・シ」も踏まえて、毎年9月1日~10月4日(アシジのフランシスコ記念日)までを、「すべてのいのちを守るための月間」を正式に定めました。地球温暖化や生物多様性の危機といった環境問題に向き合い、戦争を初め、人類のみならずすべての生命とのつながりを大切にして具体的な行動様式の変化などを促す期間としました。

それらへの取り組みは、

①被造物を大切にするためのミサを執り行う。

②生活様式を振り返る、エコロジカルな回心。

③AIを含めた、これからの環境に関するエコロジカルな教育。

④貧しい人々と大地の叫びへ耳を傾ける、です。           リシリブシ/利尻岳2026年8月3日撮影

もちろん、環境問題はこの期間だけ考えればいいものではないことは当たり前のことですが、それでも特にこの期間だけは心を向けて祈り、また行動することが大切なのだと、教皇様も司教団も考えているということです。ですから、それぞれの個人としてあるいは教会共同体として何ができるのかを考え行く月とできればいいのかも知れません。きっとわたしたちの日常や周りにも、多くの課題と取り組みを見つけることができます。子どもたちと自然の中で遊びながら、その土地固有の植物の不思議さを話したり、外来種の脅威を伝えたり。水や燃料を無駄少しでも無駄にしないようにすることだったり、何よりも、今の自然環境を神様が造ったことに感謝し、祈ることを伝えていくことが大切なのであろうと思います。戦争を含め人間の愚かさは自らを滅ぼしていくのかも知れませんが、また逆に神様の造られたこの世界を、元通りの調和の世界に導いていくことができるのも人間にしかできないことです。それを神様から任されていることを知り、取り組んでいくことが、人類皆で担うべき「十字架」なのであろうと思います。

             

 

 

                                            

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