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11月に行う死者の記念

 カトリック教会には11月を「死者の月」と呼び、特別に死者のために祈る習慣があります。

これは典礼暦として定められているものではなく、信心として広まった習慣です。

11月を「死者の月」とする根拠は、11月1日に、「諸聖人の祭日」を祝い、その翌日に「死者の日」を祝うことにあるといえるでしょう。

これらの祝祭を通じて、教会は、すべての死者がキリストの死と復活、すなわちす過越に結ばれており、信仰によって結ばれた一致のきずなは死によっても裂かれることはない(『教会憲章』、カトリック儀式書『葬儀』緒言41参照)ということを大切にしてきました。

  11月はまた、典礼暦の結びに辺り、典礼では終末の完成への期待が強調されます。終末の完成のとき、王として来臨するキリストのもとに、生者も死者もすべての人が一つに集うことをわたしたちは待ち望み、復活への信仰を新たにします。

死者の記念を行うに当たって、亡くなったかたがたが神のもとで永遠の安息を得るよう祈るとともに、復活信仰に基づく生者と死者の固いきずなを思い起こすことが大切です。

​                                          (毎日のミサ11月号より)

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