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初期キリスト教時代、信徒は粗末な衣服をまとい、塵と灰の上に座り、それを頭にふりかけながら、断食を行ったとあります。

その後、灰に座る代わりに額に灰をつける習慣にかわりました。

灰の水曜日(または灰の日)と呼ばれています。

今年は2月14日(水)でした。

灰の水曜日をもって、典礼暦年(教会カレンダー)では、四旬節にはいります。

四旬節はもともと、洗礼の準備期間でした。

復活徹夜祭に新しく洗礼を受ける洗礼志願者の準備期間として、イエスが公生活の始めに砂漠で40日間断食をされたことにならい、40日の祈りと節制をする期間として始められたものです。

やがて、すでに洗礼を受けた人も洗礼を受けた時の志をもう一度新たにするために、全教会で行われるようになりました。

8世紀頃の教会はもっぱら節制の期間と考えられていましたが、第2バチカン公会議後は洗礼準備期間として再度取り上げ、四旬節に読まれる聖書朗読と典礼は洗礼志願者に向けたものにしました。

四旬節はキリストの死から復活への過越しの神秘にあずかる信仰を確認する時なのです。

四旬節の典礼によって、洗礼志願者はキリスト教入信の初段階をとおして、すでに洗礼を受けた信徒は、洗礼の記念と償いの業をとおして、過越の神秘の祭儀にそなえます。

四旬節の心を大切にしながら、この40日間をすごすように教会は勧めています。

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