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「2021年度カトリック平和旬間を迎えて」

 

クレト 中村道生 神父

 長崎原爆投下の日に、体内被曝された髙見三明大司教は、日本カトリック司教協議会会長として、今年も平和旬間に当たり、談話「すべてのいのちを守ることこそ、平和をつくる。」を発表された。その中で、「平和について考え、平和のために祈り、行動するに当たって、「すべてのいのちを守る」ことこそ平和への道であり、平和をつくるという確信を皆で共有したいと思います。」と言われています。

「札幌教区・正義と平和協議会」でも、平和旬間の取り組みとして、8月9日、神保大地弁護士を迎えて、平和旬間憲法講演会「あらためて憲法9条を考える」を行いました。幸いZOOMで参加ができたので、旭川地区でも「子羊会」(ピース9の会)のメンバーを中心に五条教会に集まり、講演を聞くことができました。

 神保弁護士は、講演の中で、自民党政権が目指している憲法改正に向けての動きを示す「改憲4項目」(1、自衛隊の明記。2、緊急事態条項の強化。3、参議院の合区解消し各都道府県から選出。4、教育環境の充実。)について話し、その問題点を指摘し、私たちはこれにどう対処したらいいかを話された。そして、この自民党の憲法改正案に対し、「憲法9条を守ることこそが、世界的連帯が必要な状況に、軍事的対立や貧困という阻害要因を作り出さない、極めて現実的かつ合理的な選択である」と結論された。

*「改憲4項目」についての自民党自身の提案は以下をクリックすると参照できます。

「4つの「変えたい」こと 自民党の提案」 https://www.jimin.jp/kenpou/proposal/

 ところで、平和旬間が始まる前日に、私宛に、日本カトリック正義と平和協議会事務局から、100ページほどの小冊子、「平和をつなぐ」(松浦悟朗司教著)10冊が送られてきました。以前、旭川地区で「平和について」講演したことのある松浦司教が、今年の平和旬間を迎えるにあたり、青年たちに、この本を渡し、現在の世界と日本の状況を学び、考えどう行動に移したら良いか分かち合ってほしいとの事でした。

 実は、私自身この頃、コロナ禍を理由にダラダラと閉じこもって過ごすことが多く、なにかしなければと思っていました。その一つがZOOMを使った勉強会です。ZOOMで参加する会議とか研修会はこれまで何回も体験しているのですが、自分でこれを立ち上げるとなるとなかなか難しく困っている所です。青年たちはスマホもパソコンも使いこなしているので、何とか実現したいと思っています。

 今年の旭川地区カトリック大会のテーマは「自ら考え出向いて行く共同体」となっていますし、各教会もYouTube配信を受けて参加するとの事です。松浦司教も「平和をつなぐ」の中で、“新しい熱意、新しい表現、新しい方法で平和を”と訴えています。(p104)

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