フランシスカン・デフセンター訪問

 

                                                   阿部 慶太神父

 8月26日から9月2日まで、フィリピンのフランシスカン・デフセンター(聾者のための教育センター。以下センター)と以前、旭川地区で司牧し現在はフィリピン在住の佐藤宝倉神父(以下佐藤神父)を訪問しました。

訪問の主な目的は毎年行われている奨学金授与と監査のためです。

フィリピンのセンターは、佐藤神父が普段居住しているケソンシテイにリーダー養成と職業訓練生のためのセンターと、ウエスタンサマール島のカルバイヨグ市にある学生寮と手話教育を行うセンターの2か所があります。

佐藤神父は、カルバイヨグ市のセンターには毎月通っています。

 

今回訪問したのはウエスタンサマール・カルバイヨグ市にあるセンターで、新学期がすでに始まっていました。日本からの奨学金授与の感謝のミサと奨学生の集いが8月27日の午後に行われました。翌日から学校の記念日やお祭りが重なり授業も少ないため、みんなリラックスした雰囲気でした。 

ミサも私たちが司式をしたりお話をしたりするのを佐藤神父や先生たちが交代で手話通訳し、生徒代表挨拶や教員代表挨拶も手話なので、静かなミサと集会でした。

このセンターでは、聴覚障碍者(以下デフ)の子供たちが寄宿生活を送り、クライストキング・レッジ(以下CKC)付属の小学校、高校、大学のデフのコースに通学し、生活訓練も受ける場所で、佐藤神父が定期的に奉仕しています。

 

毎年、数名の子供たちがこのセンターに入所してきますが、フィリピン山間部や海沿いの町は胎性風疹が原因で生まれながらデフになる子供たちが多く、街から離れた場所に住む子供たちが、学校にも行けないのを見た佐藤神父はそうした家庭を訪問し、家族と話し合い、手話教育を受けることができるように尽力してきました。

 

最近は、その子どもたちの中から、手話を学び、進学して教員を目指す生徒も出てきています。こうした傾向が出てきたのも佐藤神父の尽力の成果で、新たに勉強を始める子供や地元のデフの子供を持つ保護者の希望にもつながっています。

 

毎回訪問して感じるのは、歩みは小さいのですが、継続は力というのか、少しずつデフの人たちが新たな歩みを始める様子が見られる点です。

今後もデフの子供たちの将来のためにサポートできれば、と感じながら帰路につきました。

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