
松の幹と枝
ドミニコ・バウア神父
私の部屋は2階です。その部屋の窓の前に、幹の太い松の木が立っています。
窓を開けると手が届きそうなたくさんの枝が伸びていて,毎日見ていると私の仲間のような気がしてきます。
とくに冬は、重たい雪を枝にのせて頑張っているのを見ていると、昔出会った色々な人を思い出します。
風が吹いても雪を落さずに枝を広げているその姿に、ガンバレ、
ガンバレ、私は祈っていると声をかけたくなります。
こんな事を考えていると、神さまから私へのメッセージかなと思ったりします。
幹はキリスト、枝は私たちです。幹のキリストにしっかりつかまっていると
大丈夫です。
マタイ11の28章で『重荷を負って苦労している者は皆私のもとに来なさい、
休ませてあげよう』と、キリストは私たちに呼びかけています。
信じてついて行きましょう。私たちがすることは1つだけ、それは祈る
ことです。「私を離さないでください、神さまありがとう」とか、長い祈りで
なくてもよいと思います。歩きながら、職場で仕事をしている時、食事の
仕度をしている時など、ほんのちょっと手と心を休めてホッとしてみて
下さい。
穏やかになって来ます。もちろん、長い祈りは静かな時間をつくって
神さまと1対1で話し合うのが良いことです。
今年のご復活は3月27日でした。その頃には枝の雪はとけていました。
もう少しするとスズメが遊びに来てくれます。
今から楽しみです。