散 歩 

                              ドミニコ・バウア神父

 最近、私はカトリックセンターの中庭を散歩しています。散歩しながらロザリオを唱えたり、祈ったりしています。

歩き疲れたら、木の下に置いてあるイスに腰をかけボーッと空を見たり、木の葉や花を見たりしています。

私のわがままですが、空には少しの雲があると嬉しいです。とくに天気の良い夕方は、空の色や雲の色が変わっていくのを見ていると、神さまが私に天国の印を見せてくれるように思ったりします。

芝生は、修道士のトマスさんが刈っているので裸足のままでも大丈夫。

中庭は木が多いので、カラスやスズメが遊びに来ます。時々、他の鳥も来ています。

7月中旬だったと思いますが、何となくカラスの顔を見たくなり、子供のカラスを捕えた途端、首をぐるっと回し私の腕をつついたので、痛さとびっくりで手を離してしまいました。

意地悪をするつもりはなかったのですが、カラスは草の中に逃げて行きました。

びっくりしたのは、私よりもカラスの方だったでしょう。ごめんなさい。

2年前の夏の頃、修道院の屋上に行ったら、大人のカラスが私を見た途端大きな口を開けて、グァーグァーと鳴いたので、私は真似をしてグァーグァーと答えました。

何回か私とカラスのグァーグァーがくり返しているうちに、カラスはどこかに飛んで行きました。

11年前に亡くなった修道士のアントニオさんが「神父さん、どうして聖フランシスコは動物と話したかわかりますか?人間は、神さまの話を聞きたくなかったから動物に話したんだ・・・」この話のはじめは、聖フランシスコが農家の畑を荒らしている狼にいたずらをしないように諭したというエピソードからです。

けれど、今の時代、アントニオさんが言うように、忙しくて神さまの話を聞く時間がないみたいです。

私の経験で、毎日の生活の中に成功や失敗があっても、神さまと一緒だったら気持ちが楽です。「ありがとう」とか「ごめんなさい」を素直に言えます。

素晴らしいでしょう。もしも私が聖フランシスコのようだったら、今頃カラスと友達になっていたかも知れません。             

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